待ち合わせ

待ち合わせ
何も覚えていないのでしょう。 私の笑った顔も、怒った顔も、悲しむ顔も。 いつだって貴方は死んだような目をしているんだもの。 前に進み続ける私を、ただ妬ましそうに睨みつけて。 貴方はまた、自分の世界に閉じこもるのよ。 どうせ自分には何もないと、居場所も愛も何もかも。 笑わせないでよ。 私が今立っているこの場所は、私が築いた私の城。 地面を這いずって、蹴落とされ、もう涙で前も見えなくて。
Nico
Nico
はじめまして、よろしくお願いします。