黄泉之駅

黄泉之駅
「ま~た、おばちゃんと喧嘩したんか?」 「うん……だって全然私の言い分聞いてくれんけん」  どこまでも続くのどかな田んぼ道を歩きながら、私は隣にいる幼馴染の隆史に向けて愚痴を溢した。  のどかと言えば聞こえはいいが、実際にはいつ廃村してもおかしくはない程のド田舎だ。  村の人口はたったの百人程で、その内に十代の子供といえば私を含めても十四人しかいない。それでも、私は生まれ育ったこの村が好きだった。  小さな頃からお婆ちゃん子だった私は、山菜や薬草などといったものから野に咲く様々な花まで、よく祖母に連れられて色んな場所へ行っては、その経験豊富な知識に随喜(ずいき)していた。そんな想い出が沢山詰まった、大好きな村なのだ。
天音ろっく
天音ろっく
ルビ機能が欲しいなー 執筆ジャンルはラブコメ・ホラー・ミステリー・コメディ・ヒューマンなど、その時の気分で色々と。 作品リスト一旦リセットしました。 ゆるっと気のむくまま投稿します。 最近は更新できてませんがYouTubeにて怪談朗読を公開中📕 https://youtube.com/@yuachanRio 【邪神白猫】【ホラーちゃんねる】で検索してみて下さい( . .)"