魔女のお茶会

魔女のお茶会
夜の森の奥、誰も辿り着けないはずの場所に、そのお茶会は開かれていた。 月はやけに近く、空は深い藍色に沈んでいる。風はないのに、木々は時折ささやくように揺れた。 丸いテーブルには、白いクロス。けれどその白は、どこか古く、ほんのりと黄ばんでいる。 「いらっしゃい」 声をかけてきたのは、一人の魔女だった。黒い帽子に、長い裾のドレス。けれど顔はよく見えない。影に溶けてしまっているみたいだった。 気づけば、椅子に座っていた。 テーブルの上には、色とりどりのティーカップ。中の液体は、それぞれ違う色をしている。紅茶にしては奇妙すぎる色だった。 「好きなものを選んで」 魔女がそう言って、ゆっくりと指を動かす。 隣を見ると、他にも“客”がいた。
炭酸ジュース
炭酸ジュース
ぼちぼち小説書きます。 不定期更新。中学生。 BLも百合もどちらも好きです。