貴方へ伝えたいこと
「食べてみたい」と貴方が言ったから、朝から煮込んだビーフシチューを無言で食べられた。「時間をかけて煮込んだの」と言えば「あぁ。どうりで…」と答える。どうりで。の続きは待っても出てこなかった。
美味しかったのか、いまいちだったのか。何も分からない。
「美味しかった?」自信なく聞いた言葉は小さかったのか、テレビの笑い声に消されてそのまま。
畳まれていない洗濯物。作れなかった晩御飯。
仕事で疲れて帰ってきた貴方が見るのはソファで昼寝をする私。
悪阻が酷くて、体調も精神的にも弱っていた私に「妊娠は病気じゃないんだから」と貴方は言った。
甘えていた私が悪かったのだと、無理して動いていたら「妊婦だって自覚しろよ」と怒られた。
貴方は私がどんなに辛いか分からないのに、その場その場で違う事を言う。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2021/12/14 23:45
最終編集日時: 2021/12/15 5:49
腹黒兎
小説家になろう でも執筆中。
のんびりマイペースでやらせてもらいます。