インフルエンザが過ぎ去るまで

 学校の6時間目、数学で難しい問題が出た。あっ、分かった。僕の手は勝手に動く様に感じた。それをみていた先生が前に答えを書く様にと言った。書き終えると、クラスから、色々な声が聞こえてくる。 「すごい」、「難しかったのに」。 僕は、少し嬉しくなった。耳元が赤くなっている感じがあり、急いで席に戻った。椅子に座ろうとした瞬間だった。 「あんなんで喜んでいるなんて。」 後ろからそう聞こえた。振り返らなくても声で分かる。aさんだった。どうやら僕は、子供の様に思われたのだろうか。確かにそうかもしれない。 「だけど、喜ぶことが悪いことなのかな。」 僕は、ハッとした。いつの間にか口に出してしまっていた。後ろから、 「ちぇっ」 と舌打ちが聞こえた。 「本当にイラつく。」
如月 織兎
如月 織兎
ただの本オタクの学生です。色々なジャンルを書きたいと思っています。読んでくれたら嬉しいです。よろしくお願いします。