夏に生きる

夏に生きる
 朝だというのに痛いほど差し込む太陽が鬱陶しい。 電車から見える海を尻目にイヤホンで音楽を聴きながら立っていた。 今日はやけに人が少ない。座れるほどではないが、電車の中が空いているのはとても気分がいい。  三十分ほどかけ電車を降りると、毎日一緒の友達といつものように短いようで長い通学路を歩く。 またここから三十分歩かないといけないのか。  途中、毎日仮装をしているハロウィン気分の店長さんのいるコンビニに入る。 なんやかんやで気に入っているコンビニだ。 今日はいつもと違う物を買おうとレジに立つ。
晴薪
晴薪
はるまき/高校3年生/女子