最悪のくじ引き
─今日は席替えの日だ。うちのクラスの席替えは完全くじ引き制なので、どこに誰が来るのか全く予想できない。
とはいえ、私は誰と近くになっても話さないのでどんな席でもどうでもよかった、あの人と近くにならなければ。
「_おい山吹、今日席替えだってよ!」
その声に私は思わず肩をびくっと震わせてしまった。あの人が登校してきたからだ。
「_え、まじ!?よっしゃー、やっとお前らから離れられるわー」
ケラケラと笑いながら大声で話しているのは、クラスメイトの山吹くんだ。彼はいわゆる陽キャで、普段からチャラくて声もでかいし、とにかくうるさい。私はそんな彼がかなり苦手だった。
静かにしていれば実害は無い、と私の友達が言っていたが、どうやら私だけは例外らしい。
「夢宮さんおっはよー!今日席替えらしいぜ!今度は近くになれたらいいな!」
「...そうだね」
山吹くんはどういう訳か他の大人しいクラスメイトには全然絡みにいかないのに私にだけはだる絡みしてくる。正直鬱陶しい。
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カテゴリー: お題
投稿日時: 2025/9/10 10:04
Lily
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年齢▶︎15⤴︎
書いてるもの▶︎恋愛系一次創作中心
好きなもの▶︎アニメ、漫画、ゲーム など
X▶︎Lily/初心者物書き
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