目が覚めたら、視界が低い。

目が覚めたら、視界が低い。
目が覚めたら、視界が低い。 いや、それだけじゃない。身体が重いというか、軽いというか、なんだか自分のものじゃない感覚―― 「……にゃ?」 あれ、今の声、俺の? おかしい。俺、確かに昨日までは真鍋心(まなべしん)、25歳、ブラック企業に勤めるしがないサラリーマンだったはずだ。 過労死寸前で会社のトイレでぶっ倒れたのが最後の記憶。あれが……まさか、死んだのか?
あさきのぞみ
あさきのぞみ
世界観なんてない。 自分らしく生きる羅針盤すらない。 存在を証明する計算式もない 指折り数えること その日を繰り返す為に