レースカーテンと報われない恋をする
ここしばらく宿題を終わらせていないことが部の顧問にバレて、早々に打ち切られた朝練。
空調の効いていない、まだ誰もいない教室の窓を開けた。
憂鬱な空にレースカーテンという薄い膜を敷く。
軽やかなレースカーテンが控えめに波を打ち、穏やかな微睡みを誘った。
「くぁ……」
ひとつ、あくびを溢して席についた。
まだ終わっていない古文のテキストを開く。
答案を丸写ししていくだけの単調な作業は苦手だ。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/9/5 17:00
木のうろ野すゞめ
雰囲気小説を書く人です。
毎週金〜日曜日の間になにかしら書きあげていきたいです。
現在は主に「書く」「書く習慣」にて生息しております。
2025/8/16〜
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