虚ろな瞳

虚ろな瞳
 風が吹きすさび、俺のやせ細った身体は弄ばれる。  こんな筈ではなかったのに。もっと高みへ行けると思っていたのに。  見通しが甘かったのか、ただ単に馬鹿だったのか。  時は数週間前に遡る。 「この薬を使えば、邪魔者は消せます」  悪名高い侯爵の懐に、そっと白い粉が包まれた紙を忍ばせる。 「有難く使わせてもらおう」
ナナミヤ
ナナミヤ
ファンタジー、時々現代なSSと、恋愛ファンタジーな連載小説を載せています。 SS、連載小説ともに気まぐれ更新しています。 フォロー、♡、感想頂けると凄く嬉しいです♩ 他サイトでは小説家になろう、NOVEL DAYSで投稿しています。 必ずフォロバする訳ではありませんので、ご了承下さい*ᵕᵕ お題配布につきましては、連載している『お題配布』の頁をご確認下さい。 著作権は放棄しておりません。二次創作は歓迎ですが、掲載前に一言でも良いのでコメント下さい。 2025.1.23 start Xなどはこちらから↓ https://lit.link/nanamiyanohako お題でショートストーリーを競い合う『NSSコンテスト』次回2025.9.1.開催予定です。 第1回優勝者  ot 様