神に呪いをかけられて8

神に呪いをかけられて8
風が気持ちいい爽やかな昼、太陽から照らされる庭園の花々は満開で優雅に咲き誇る中、一人の少女が鼻歌まじりで華麗に舞いながら庭園を走り回る。 「ルーカス様、早く早く!」 綺麗な庭園を見てはしゃぐ気持ちはわからなくは無いが前世の記憶がある僕はそんな幼稚な事、気恥ずかしくて彼女と同じ行動は出来ない。 5.10.15m、アリスティアとの距離がどんどん離れて庭園の奥へ走り回る。 流石にこれ以上離れられて怪我をされたら家の問題になり母上にドヤされてしまう。そんなことを頭の片隅でよぎってしまった僕は声を上げ彼女の方へ駆けよる。 「アリスティア様、そんなに急がれては転んでしまいますよ」 声が聞こえ、すぐさま足を止めた彼女は振り返りハムスターのように頬を膨らませる。 「ルーカス様、私のことはアリス、もしくはアリィとお呼びください」 「王女様を呼び捨てにするわけには……」
可憐
可憐
よろしくお願いします。