第4話 恐怖

第4話 恐怖
 無謀だ。  無謀にも程がある。  端から俺は圧倒的に不利な状態だったんだ。全くもって知らない真っ暗な森の中で木の棒だけでこれもまた全くもって謎に包まれた人外の相手をするなんて。。  もう頭も体も限界だ。    諦めたい。投げ出したい。今すぐに横になって目を瞑って全てを忘れて熟睡したい。それほどまでの俺の疲労は限界に近い。 「父さん、剣のないところで剣術は無力だし、樹林をすり抜けて向かってくるような相手に肉体技は無力だよ、、、」  自分や大切な人や物を守るためと習わされたけど、結局大事な時には生きてこない。    生きたい。真実も知りたい。でも目の前に見える"逃げる"という選択肢が魅力的で仕方がないんだ。俺みたいな弱い人間はこんな選択肢を与えられてしまったらのむに決まってるんだよ、、、。
黒鼠シラ
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