君以外の心が見える僕と、僕の心だけ見える君の話

はっきりとは覚えていない。 小学生になって少しの頃から俺は他人の頭上に「色」を見ることが出来た。 それがその人間の「心」と連動していると気づいたのは、4年生になったときくらいだと思う。 はっきりとは覚えていない。 ただ、高校1年生になったばかりの俺の目には今も、他人の心の「色」が頭上に浮かんでいる。 それは、大きさと色が変わる。 大きさは感情の大きさ、色は感情の内容を示す。でも、赤だから 怒っているとか、青だから悲しんでいるとか、 そんな簡単なものじゃない。 純粋に、ひとつの色だけが浮かんでいることなど見たことがない。
Kasirawa
高校一年生 連載のやつは単なる妄想で 単語ガチャで出た言葉をお題に、 短編書いてます!