ジャノメエリカの木製庭園

ジャノメエリカの木製庭園
暗い部屋の中、二人と一人。外の騒がしい音はここでは風の音にすらならない。そんな重い空気が充満している。 目の前には巫女服を着て、出した紅茶を読めない表情で飲む、黒髪の少女がいた。少女の前には大きな木の箱があり、そこで寝ているおなじ巫女服の茶髪の彼女は間違えなくあたしの親友だ。 「それで…話って?」 黒髪の少女は切り出す。彼女を呼んだのはあたしだ。 「ほら…私達、呪いを救うことにしたでしょ?」 一人称をあたしにすると、お母さんに怒られるから。一言一言気を付けて話すが、彼女は顔をしかめた。 「……それで?」 「あの事件を振り返っておきたいの。あなたの【神意】でどうにかならないかな?」 彼女はゆっくり頷くと木の箱の中の少女の「頭の中」に手を入れ、一冊の本を取り出した。  「せっかくなら、音読しよっか。」
若葉楓
若葉楓
始めたばっかの人です。仲良くしてください。 (何もわかってないです)