ココロの扉。#13 宮前 七瀬
「飛雄馬、全部私の気持ちを押し付けちゃってたよね…飛雄馬の気持ち考えたことなかったなって、、本当にごめんなさい。だけどね、これは飛雄馬のためをおもってー」
立て続けに言い訳をし続ける飛雄馬くんのお母さん。
飛雄馬くんは何かを諦めたように黙って液晶を見つめていた。
「だから、早く戻ってきて。もうすぐ先生が来てしまうから、、」
聞いていられなくなって思わず隣のヒロを見た。ヒロは俯いていた、ら
飛雄馬くんは黙って電話をぷつりと切った。
「…変わんないなぁ」
沈黙を破りそう言った飛雄馬くんの声は震えていた。
「僕が…おかしかったのかな。僕が、間違ってたのかな。諦めるしか、ないのかな、ぁ、」
何も言えない自分がもどかしかった。いつでもそうだ大切な時に限って言葉は出てこなくて。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/10/30 13:47
叶夢 衣緒。/海月様の猫
少し投稿頻度落ちてます。
2023年
2月27日start
3月3日初投稿