ココロの扉。#13 宮前 七瀬

ココロの扉。#13 宮前 七瀬
「飛雄馬、全部私の気持ちを押し付けちゃってたよね…飛雄馬の気持ち考えたことなかったなって、、本当にごめんなさい。だけどね、これは飛雄馬のためをおもってー」 立て続けに言い訳をし続ける飛雄馬くんのお母さん。 飛雄馬くんは何かを諦めたように黙って液晶を見つめていた。 「だから、早く戻ってきて。もうすぐ先生が来てしまうから、、」 聞いていられなくなって思わず隣のヒロを見た。ヒロは俯いていた、ら 飛雄馬くんは黙って電話をぷつりと切った。 「…変わんないなぁ」  沈黙を破りそう言った飛雄馬くんの声は震えていた。 「僕が…おかしかったのかな。僕が、間違ってたのかな。諦めるしか、ないのかな、ぁ、」 何も言えない自分がもどかしかった。いつでもそうだ大切な時に限って言葉は出てこなくて。
叶夢 衣緒。/海月様の猫
叶夢 衣緒。/海月様の猫
少し投稿頻度落ちてます。 2023年 2月27日start 3月3日初投稿