月の光

月の光
深夜の0時頃だろうか、なぜか急に目が覚めてしまった。 隣でねている卓也を起こさないよう、そっとベッドから出て、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り、グラスに注いでベランダに出た。 外は凍えるように寒く、スウェット姿だけでは流石に寒かったが、今夜の三日月は青白く、一段と美しく儚い感じだ。 カーテンを少し開けてるだけでも、部屋の奥まで青白い光が差し込み、卓也の寝顔まで青白く染めてしまうぐらいだ。 自分は明日仕事が休みだからいつもよりハメを外し、深酒しすぎて少し頭が痛い…。
前田 芍葉
前田 芍葉