ある世界の記録書――雨の日
リブリス――それは魔法に満ちた世界、人々は精霊に感謝をし、今を確かに生きていた。世界の外にいる者は、その存在すら知らないのだろう。それでも彼らはここに生きていた。
ある者は精霊と戯れ、ある者は魔法よりも科学を選び、ある者は歴史を読み解いた。これは終わりを迎えた世界の、そんな人々の日常を綴った記録書である。
* * *
その日は雨が降っていた。雨の日は水の精霊たちが当たりを飛び回る。子どもたちは一緒に遊ぼうと、虹を作りながら泥だらけになるまで駆ける。風邪を引いてしまわないかひやひやするが、水の精霊の加護なのだろうか。雨のせいで熱を出す者は、一年に一人いるかいないかというところだ。
「ルーク、あんまり遅くならないようにね!」
「分かってるー!」
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文字数: 674
カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/8/19 8:55
最終編集日時: 2025/8/19 23:44
七宮叶歌
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