羽の先二話

羽の先二話
 団体戦第一シングルに選ばれたその日から、俺の練習は一層ハードになった。  毎日朝起きたらランニング。約三キロ走る。その後家に帰ったら軽く筋トレをして登校。放課後は部活をして帰宅後、再び筋トレをする。正直言って結構しんどかったが、それでもできる日は毎日やった。  その甲斐あってか、自分に自信がつきあがり症が改善されてきた。 「この調子なら…!」  そんな折、練習試合が組まれた。相手は県内ベスト八の高校。実力はこっちがこっちが少し上と言ってところか。まあ勝てるだろう、そう思っていた…。  「嘘だろ…。」 結果は惨敗。一勝三敗で負けた。俺自身も負けた。戦ったのは相手のキャプテン。スコアは二十一−十一。何もできなかった。 「クソッ!」 悔しかった。負けたこともそうだが、何より自分の不甲斐なさに腹が立った。
おさかな
おさかな
高3男子です。まだ書き始めたばかりなので拙いですが、温かい目で見ていただけると幸いです。 好きなジャンルはファンタジー(ゲームが題材のもの、SF)とミステリーです。最近気づいたのですが、ヤンキーものも結構好きです。週2〜3回程度を目安に投稿しようと思います。