いこう

いこう
   微かに揺れる席に座り、線状に伸びて原型を留められない景色の手前に現れた左右反対の自分が挑発的に問いかけてくる。 「本当に行くのかい?君にそんな勇気があったなんて意外だな。」  僕はその挑発に乗らず受け流す。 「あ、そ。自分のことを知らないなんて出来損ないだな。」  意地悪そうに笑う。僕の僕。 「あはは。本物が出来損ないなのに俺が出来損ないじゃない訳ないだろ?相変わらず阿保だね!」  ガタッと揺れる。そして空気が抜けるような音と共に音声が流れる。ふと、外を見ると緑豊かな景色がハッキリと見えていた。 「〇〇海岸前、〇〇海岸前です。お足元にお気をつけ下さい。」  僕は嘲笑う僕に別れを告げ席を立つ。
蓮と芙蓉
蓮と芙蓉
名前が定まらん 性別はありません。現実でxジェンダーだと分かっています。全体的にちょい腐です。(時々ちゃんと腐) 絵描きます。アイコンは手描き。気が向いたら表紙とかも描きます。主に表紙は自分が撮った写真なのでフリ素とかはあんまり使いません。 アニメとか漫画とかゲーム好きなので二次創作書きたいけどほぼ書きません。(書けない)だいたいうちの子小説と詩を書きます。絶対ハッピーエンドの小説書きます。 テスト期間とかだと投稿減ります。 連載系は毎回3000文字くらいいっちゃうと思います。長いけどお付き合い下さい。でも乗らない時は2000位かも。 そこまでショッキングな内容はないと思います。過度出なくても注意を書く際があります。性行為表現無し。(匂わせは有り)ただし多少の暴力行為有り。ご了承ください。