目が覚めたら前世の記憶が蘇っていた件について

目が覚めたら前世の記憶が蘇っていた件について
 はい、ボンジュール皆様がた。  あたくしバリバリの貴族ですの。  貴族ですから当然、下々の者たちはこき使って良いんですわ。  好きなものをいくらでも着ていいし、いくらでも食べていい。だって悪徳領主のお父様のお陰で、お金がじゃぶじゃぶ入ってきますのよ。  羨ましい? ええ、ええ、そうでしょうとも!  可哀想なあなたがた庶民は、せいぜいアツアツのジンギスカンをキンキンのビールで流し込みつつ大輪の花火でもご覧になっていれば宜しくてよ!!  そう、知ってますのよ。ジンギスカンもビールも。  今朝、階段から落ちて昏倒して起きたらなんか、前世の記憶が戻ってきてましたの。  それによると、あたくし日本で会社員やってたみたいですわね。
わやみ
わやみ
文を書いています。