私の青春は
好きな人と違うクラスになった。たったそれだけのことで、元々ネガティブ思考の私は、さらに自分のことを否定するようになった。教室の中で、笑う、笑う、本当の弱い私自身を隠すために…それから私の人生の厳しさを感じる日常が始まった。彼の名前は佐々木といった。優しく、紳士的な人でちょっと抜けてる天然なところまでもが尊かった。一学期の自己紹介の時からずっと好きだったのに一学期から二学期の最後まで一言も喋ることができなかった。シャイで弱気の私は、嫌われてしまうのではないかと話したいという気持ちをずっと先延ばしにしてしまい、現在の私に強い後悔を残してしまうことを知らずに自分自身を傷つけてしまっていた。二学期の終わりの頃、配り係の私は仕事が残り数名の教科書を配るのに遅れてしまった。変な感じにみんなから注目されてしまうしどうしようかと考えていたら、そこに彼の教科書があることに気づき、逆にチャンスだと考えた。
「おっ…遅れてごめん」
「大丈夫、あざます」
ズキュン
あざます、たったその四文字だけなのになぜかドキドキしてしまった。その努力が報われたのかわからないけれど、時々彼は私に話しかけるようになった。絵を描いてると、「うっま」とか、掃除でちりとりをしていたら
「ごめん、ありがとう」と言って近づき、「あとは俺がやっとくから先帰っていいよ」と言って片付けてくれた。その時から彼のことが本当に好きになってしまい、つみほどにカッコよく見えた。
6年4組
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/8/18 1:32
アオハルとバスケ
「書く習慣」でも活動しています!小6です!初心者ですがよろしくお願いします(^。^)