二十六、手紙

二十六、手紙
 ベトベトと纏わり付く様な不快な汗に目が覚めた。何だこの暑さは…。陽射しが刺す様に眩しい。私は目を細め時計を見た。午後の一時…。 午後の一時‼︎ 私は慌てて飛び起きた! 夕べ、 「久しぶりに、ゆっくり休んだら?」 と気遣う彼に、折角だから早く起きて開店準備を手伝うと、告げたと言うのに…。仕事を辞めた途端、これ程寝過ごすとは…。私は我が身を呪った。  彼に連絡をしいそいそとリビングを覗くと、テーブルでカップのアイスクリームを頬張る母がジロリとこちらを睨んだ。 「八時には起きる。だって?」 と母は私に食べ掛けのアイスクリームのカップを差し出した。 「うん…。」 私は苦笑いを返しながら、ふと母の服を見た。そして、身体をぐっと横に曲げテーブルの下を覗き込んだ。やっぱり…。 「お母さん! また私の服を着てる! そのワンピ、私の でしょ?」
アナ.
アナ.
伝えたい思いがあります。 沢山の方々に届きますように。