喰魔

分厚い防音扉が閉ざされ、重苦しい静寂に包まれた会議室。 長机を挟んで向かい合うのは、真神と氷室玲。 「氷室さん。君は永遠を信じるか?」 低い声でワイングラスを傾けながら冷笑して真神は言った。 「命は儚い。けど、異能は違う。人の血と魂に宿る"歪み"は時を超えて、残る。…そう思わないかな?」 「…質問の意図は?」
Natume
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