芸術的センス

芸術的センス
 俺はパティシエだ。可愛らしいショートケーキを作るのが好きである。それなのに、俺が作ったものはどうしても派手になってしまう。ケーキに飴細工の薔薇が咲いたり、砂糖菓子の孔雀が現れたり。  どうすれば、娘にも喜んでもらえるような『可愛らしいもの』が作れるのだろう。 「それがお前の才能なら、生かすべきだ。美しい物を作りたいと思っている人に失礼じゃないか」  同僚の言い分はわかる。しかし、理想は追ってしまう。  テディベアをマジパンで作ってみる。出来上がったのは、猛々しいツキノワグマだった。 「どうしてこうなるんだ……」
ナナミヤ
ナナミヤ
ファンタジー、時々現代なSSを載せています。エッセイも始めました。 気まぐれ更新です。 フォロー、♡、感想頂けると凄く嬉しいです♩ 他サイトでは連載小説など、小説家になろう、カクヨム、NOVEL DAYSで投稿しています。Prologue も始めました。 必ずフォロバする訳ではありませんので、ご了承下さい*ᵕᵕ お題配布につきましては、連載している『お題配布』の頁をご確認下さい。 小説の著作権は放棄しておりません。二次創作は歓迎ですが、掲載前に一言でも良いのでコメント下さい。 2025.1.23 start Xなどはこちらから↓ https://lit.link/nanamiyanohako お題でショートストーリーを競い合う『NSSコンテスト』次回2025.9.1.開催予定です。 第1回優勝者  ot 様