首都高速の天使たち

首都高速の天使たち
もともと集団行動が嫌いだった。 本当の友達なんていなかった。同じクラスになれば慣れ合う程度の友達はできる。それでもひとりでも全く構わない。ひとりになることに抵抗はない。たとえ可哀想な奴と思われたとしたって、それが何だというのだ。 そんなわたしが最もうんざりする行事「修学旅行」がついに4日目、地元に帰るだけのバスに最後の1日を費やすので、5日間の修学旅行の中の、最終目的地を目指すバスにわたしたちは揺られていた。トイレも誰かと一緒、お風呂もみんなと一緒、寝るのも誰かと一緒、行動するにも誰かと一緒。ほとほと疲れ果てる4日間だった。自分にしてはよく耐えた方だと思う。 4日目、修学旅行の高速バスはかの夢の国ディズニーランドに向かっていた。わたしは窓側の席で、窓と、窓のカーテンとの間に頭を隠してぼんやり外を見ていた。 すると隣の通路側の席の山野がわたしの肩をこづいた。何だろうと思い頭をカーテンから出してみれば、山野はゲーム機を手ににやりと笑っていた。 「ねえ斎藤、一緒にゲームやろ」 どうやらリモコンが外れる式のゲーム機で、スマブラ対戦しよう、とのことだった。
つばめ
つばめ
活字中毒 お酒と煙草が好きな成人済。 食えねえ文章ばっか書いてます。 素敵な人だけふぉろすることにしました。おべっか使えないんで。好きなひとにベタベタくっつきます。 オタクじゃないけどオタクみたいな話し方してしまう病。あとこころの病持ち。夜になると黒くなります。気に障ったらごめんね。悪気はないからタチ悪いね。悪いようにはしないんで よろしゅうお願いしやす Novelee:: 2024.08.22-