黄昏る。
午後八時半ごろ、北欧のある夏の日。
私は、犬の散歩で、近所の小高い丘に登った。
この日は、夏なのに暑くなくて、涼しいような、暖かいような、そんな心地の良い陽気で、丘の頂上へと登っていく、プラスチックで舗装された道が、西日に照らされて、金色に光っていた。
上を見上げると、空は青く澄んで、柔らかく穏やかにそこに在った。
犬が、木の柵の向こう側の緩やかな斜面へと遊びに行ったので、帰りを待つ間、すぐそばの柵に座る。
柵は、雨と風とたくさんの人の手に触れられて、灰色で、つるつると気持ちのいい手触りになっていた。
見下ろす景色は、夕方の光で、ところどころ黄金色に染まって、きらきらと輝いている。
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カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2025/7/11 14:30
Tentomushi
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