叶わないもの(8)完

叶わないもの(8)完
 翌日の昼休み。綺羅くんに昨日呼び出された場所へ辿り着く。入学してから一度も来たことがなかったので、初めての屋上はワクワクする。お弁当を食べている人などがたくさんいて、結構にぎやか。周りをキョロキョロしていると、『美桜』という声が聞こえた。声の主はもちろん綺羅くん。 『ごめん、お昼の時間もらっちゃって』 「全然大丈夫だよ!どうしたの?」 『美桜、俺は美桜のことが好きです。俺と付き合ってくれませんか。』 「…え?えっと、ほんとに?」 『本当、嘘なんかついてない』  私はこの時、驚きと混乱でいっぱいだった。好きなに告白してもらえた。とてもうれしくて仕方がない。ただ、 「本当に美桜で良いの?綺羅くんも知っていると思うけど、美桜わがままだし迷惑かけちゃうよ?」 好きだからこそ不安だった。好きな人に迷惑をかけちゃうかもしれないことが怖かった。 『迷惑なわけない。俺は美桜がいい』
yu_
yu_
私の実体験を書いていきます! 初心者なので多めに見ていただけると嬉しいです 共感していただけたり、読者の方々に読みたいと言っていただけるよう努力します