叶わないもの(8)完
翌日の昼休み。綺羅くんに昨日呼び出された場所へ辿り着く。入学してから一度も来たことがなかったので、初めての屋上はワクワクする。お弁当を食べている人などがたくさんいて、結構にぎやか。周りをキョロキョロしていると、『美桜』という声が聞こえた。声の主はもちろん綺羅くん。
『ごめん、お昼の時間もらっちゃって』
「全然大丈夫だよ!どうしたの?」
『美桜、俺は美桜のことが好きです。俺と付き合ってくれませんか。』
「…え?えっと、ほんとに?」
『本当、嘘なんかついてない』
私はこの時、驚きと混乱でいっぱいだった。好きなに告白してもらえた。とてもうれしくて仕方がない。ただ、
「本当に美桜で良いの?綺羅くんも知っていると思うけど、美桜わがままだし迷惑かけちゃうよ?」
好きだからこそ不安だった。好きな人に迷惑をかけちゃうかもしれないことが怖かった。
『迷惑なわけない。俺は美桜がいい』
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2022/7/27 10:28
最終編集日時: 2022/7/27 22:58
yu_
私の実体験を書いていきます!
初心者なので多めに見ていただけると嬉しいです
共感していただけたり、読者の方々に読みたいと言っていただけるよう努力します