頑張る

希望学というのを大学の授業で学んだ。 個人の気持ちはもちろん、それだけでなく社会の仕組みや人間関係から希望を再構築するというものだった。 その時の自分は、そりゃそうだなんて心のどこかで綺麗事を吐いていた。個人の事ばかり考えてたって幸せにはならない。周りのことも考えなければ。 綺麗事を吐く若造というのはこんなにも気持ち悪かった生物だろうか。自分の過去を思い返してはそんなことを思う。 月末。銀行に行ってATMで通帳を通してそれが手元に戻ってくる瞬間。結局、人間というのはあの瞬間に一番の緊張と喜びと安心を抱く。人を助けるだけでは得られない大きなそれを。 今、僕はその気持ちを味わっている。通帳に書かれた数字を見て、安心して、ちょっとニヤける。
雲丹丸 音夜
雲丹丸 音夜
なんにもできない