秘書は無表情に恋をする

第19話:避けられない会合  春の午後、双方の会社が合同で開く会合に、私は秘書として同行していた。  華やかな会場には取引先や役員が集まり、社内とはまるで異なる緊張感が漂っている。  私は無表情を保ちつつ、常に玲央のそばで資料や名刺の準備を整える。  しかし、心の奥でざわつく感情を抑えるのは難しかった。  会場の端に立つ父――私の実父、ライバル会社の社長――は、娘である私をまるで存在しないかのように扱っている。  視線は一度もこちらに向けられず、わずかな表情さえ見せない。
muku
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まだ慣れてないのでつまんなかったり、おかしなところがあったらごめんなさい!!!!