ありがとう、と言う。

ありがとう、と言う。
20代半ばを超えた頃、唐突に、元彼に振られた。 あれからもう一度冬を迎える。 友人達の結婚ラッシュが続いていた時だった事もあり、起伏の激しい感情のうねりをなんとか抑えつけて過ごした。 そして疲れ果ててしまい、全てどうでもよくなってきた頃だった。 仕事の忙しさも合わさり、眠れない日が続いていた。
徳永
徳永
何故だか分からないけど、いつの間にか文章を書いてしまう病の大人。少し暗めの短編多め。