守護の拳
3話 拳の理由
――風が止まる。
蓮の影が、ふっと揺らいだかと思うと、
次の瞬間にはもう、石山の懐に踏み込んでいた。
パシッ!ドン、ドッ――!
鈍い衝撃音が夜気を裂く。
蓮は少林寺拳法の目打ち(めうち)で相手の視界を奪い、
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/11/16 19:50
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
鴉羽大地
昨年から少しずつ書き進めている小説のテーマは「武道」です。私がこれまでに学び、経験してきた少林寺拳法や武道の哲学を物語に込めています。主人公が己を磨きながら困難を乗り越える姿を描く中で、「力」と「正義」のバランスや、人とのつながりの大切さといった普遍的なテーマに挑んでいます。