奪死幻影物語④

奪死幻影物語④
第四話 そこにいるのはだれ ドアは開いた。。。 ジムと僕は大声を上げた。なぜらならそこには実際に人がいたから、猫などの野生動物ではない、人がいたからだ。 ドアから薄暗いこの部屋に入り込んだ謎の影は、僕に視線を送りニヤリと笑うような素振りを見せた。 別に口元や目元が見えたわけではない。ドアの横から薄暗い部屋の中でも圧倒的な負の存在感を誇るその陰は、確かに笑うような気配を帯びた。 その影は決して明るくなることも近づいてくることもなかった。 しかし、僕はだんだんそれの正体に気づき始めてあることに気がついた。ジムは僕とその陰を恐れ、なるべく離れようとベッドから落ち床を伝った。 もちろん僕もその陰の状態に気がついた。 それは見覚えがあるものであった。
黒鼠シラ
黒鼠シラ
高校1年生の16歳です。 面白いかはさておき、話を書くのが好きですのでよろしくお願いします