現代侍 最終章 其の13
脚が動かない。
息が苦しい。
心臓が締め付けられる。
まるで背後から聞こえたそのたった一言が、鋼鉄の鎖と化し、この身を締め上げたかのようだった。
鞠家牡丹は、身じろぎ一つできないでいた。
「どうした。答えよ。宮本武蔵を、知っているな?」
……振り返っても、いいのだろうか。
ピクリでも動こうものなら、理不尽に斬り捨てられかねない。
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カテゴリー: SF
投稿日時: 2025/2/8 1:54
P.N.恋スル兎
嫌なことは嫌々やれ。
好きなことは好きにやれ。
名前は、兎年から始めたのと、DoDが好きなのと、ポルノグラフィティが好きなのでそこから取ってます。