現代侍 最終章 其の13

現代侍 最終章 其の13
脚が動かない。 息が苦しい。 心臓が締め付けられる。 まるで背後から聞こえたそのたった一言が、鋼鉄の鎖と化し、この身を締め上げたかのようだった。 鞠家牡丹は、身じろぎ一つできないでいた。 「どうした。答えよ。宮本武蔵を、知っているな?」 ……振り返っても、いいのだろうか。 ピクリでも動こうものなら、理不尽に斬り捨てられかねない。
P.N.恋スル兎
P.N.恋スル兎
嫌なことは嫌々やれ。 好きなことは好きにやれ。 名前は、兎年から始めたのと、DoDが好きなのと、ポルノグラフィティが好きなのでそこから取ってます。