出会ったことのないあなたへ
あの日、、、2011年3月11日、私がまだ2歳の時それは突然襲い掛かり日常を壊した。
私が住んでいたのは内陸部、幸いにも津波も無く、私の家族の被害は家の中が荒れた程度だった、、、そうあの日まで思っていた。
幼稚園の頃から何度も聞き、写真を見て育った。どんなに酷い被害を受け、どれだけの命が奪われたのか。しかし、私はどこか他人事に思っていた。私の家族も親戚も震災で命を落とした人がいなかったからだ。そんな考えが覆される出来事が起こった。
2年前、私は不登校になり自傷行為をしていた。そして、自殺未遂をした私は一時的に入院をした。父は私をただ責め立てた。兄は珍しく泣いていた。妹はずっと私に泣きついていた。そんな中、母は何も言わずに立ち尽くしていた。私は“もう愛想なんて尽かされたんだろう“そう思った。そして母が口を開いた時にこう言った。「少し2人で話をしたいから、みんなは出てて」と。家族は母の言った通り病室から出た。そして2人きりになった時、母がベットの横の椅子に座って話し始めた。それが、東日本大震災の時のことだった。
母はあの頃に妊娠していた。しかしまだあまりお腹は大きくなってなく、兄には最近になって話したばかりのことだった。そんな中、あの大地震が襲いかかった。震度7、幼かった私と兄を守るため激しく動いた母。震災後、産婦人科に行ったところ、お腹の子は死んでしまっていた。恐らく激しく動いた事と極度のストレスが原因だと。
一通り話すと、母は私の目をまっすぐ見つめていった。「マコは赤ちゃんの頃から大人しくて聞き分けのいい子で、あまり手がかからなかった。その分お兄ちゃん達に気を取られてたけど、ずっと我慢してたんだよね、ごめんね」と。私はその時久しぶりに泣いた、いや、気がついたら涙が出ていた。
それから退院して平日に母と2人でお墓参りに行った。墓石の横に刻まれた文字に、2011年3月という文字が彫ってあった。名前はなく、日にちも無かった。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/2/1 12:07
mako
初心者ですがよろしくお願いします、コスプレしてるのでもしよければ
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