研磨【プロローグ】

細工品を見るのは非常に好ましい。 特別な材料は必要としない。ただ、見渡す限りに転がっているような石ころだったり、どこにでも手に入る物品を用いて作られた品々は目の癒しとなる。私にとって特別性は、周りに回って価値を失ってしまう。それが少々疎ましく思うのは、私が拾われない石だからであろうか。 職人の手は美しい。それは世間一般で言う美麗とは異なる。ただ、一つを極め磨き抜かれた指先には、無上の価値がある。そう私は思う。しかし同時に、それ以外を疎む私の心は、誰の手にも渡らないことは明白であった。 巧妙な細工はその技術に価値があり、成果物は素材以上の価値を生む。切磋琢磨が生み出した価値は、金色の輝きをも上回る。私はそう信じている。ただ時折思うのだ。全力を注いだ作品は淘汰され、大して心血を注いだ訳でもない作品が評価されてしまう。そんな瞬間が心寂しい。そしてそれ以上に、恐ろしいのだと。
じゃらねっこ
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ねこじゃらしが好きなので、じゃらねっこです。 毎日投稿始めます。