私の好きなあいうえお
インディア紙のしなやかな手触りが心地よく、用途もないのに辞書をめくることが好きだった。インプットする気のない言葉に付箋を貼る。手放すこともそうそうないから、直接、蛍光ペンで線を引いた。
インクを裏抜けすらさせない強かさ。
その薄い用紙に、わざとらしく空気という壁を孕ませた。
【あ】愛
✴︎ 好きも嫌いも恋も嫉妬も、言葉での形容が足りなくなったときに芽生えた気持ち。
純粋だった想いはいつの間にかぐちゃぐちゃに染まり、黒っぽい何色かに染まってしまった。
【い】愛おしい
✴︎ 本人には直接的に伝えることはない気持ち。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2026/2/26 19:41
木のうろ野すゞめ
雰囲気小説を書く人です。
毎週金〜日曜日の間になにかしら書きあげていきたいです。
現在は主に「書く」「書く習慣」にて生息しております。
2025/8/16〜
※作品は全てフィクション
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