二十二、新しい扉

二十二、新しい扉
 ある日、いつも通り仕事帰り彼の店に寄ると、藍さんが来ていた。私が店の扉を開けるとすぐに、 「ゆりちゃん!」 と大きく手を振り私を呼んだ。  藍さんは店のカウンターに一番近い席の椅子を寄せ、座っていた。その下にはライがお腹を出して藍さんの足にもたれ掛かる様に寝そべっている。どっちが妊婦だか分からない。私はライのぼってりとしたお腹を見て吹き出した。  藍さんはつるんとした肌を輝かせ、キラキラと笑っていた。私はカウンターの下に荷物を下ろし、藍さんに尋ねた。 「藍さん、航平さんとどうなりました?」 藍さんは待ってました!と言わんばかりに肩を竦め、満面の笑みでこっくりと首を縦に頷いた。 「じゃあ、航平さんと上手くいったんですね!」 「うん。ゆりちゃん、ありがとう。」 「良かった!」
アナ.
アナ.
伝えたい思いがあります。 沢山の方々に届きますように。