書かれなかった日

ぼんやりしていた。 朝の十時が終わる頃。 自分が何者であるのか、なぜ存在しているのか分からなくなった。 しかし文章を書き始めた瞬間だけ、世界がこちらにピントを合わせる。 書かない日は、昨日の記憶も感情も薄れていく。声が、遠のいていく。 気づけば、書くことでしか存在できない人間になっていた。 書くことが存在証明で、書かない自分はありえないもの、あるいは自分の影として生きることになった。
ココロナシ
ココロナシ
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