鉄蜘蛛の城 第四十一話 “Don’t let it get dirty”
客船では、亜丸(あまる)とチェスのビショップの一人、“ガグ”と戦闘中だ。亜丸は“ルリム”が生成した巨大な氷のフィールド、“氷の要塞(イイーキルス)”に驚愕していた。
「なんて能力だ。まだこんな隠し玉を持っていたなんて…!」
「おい。」
ガグがドスの効いた声で呼びかける。
「何ですか?」
「お前、“俺が怖いか”?」
突然の質問により、亜丸はポカンとした。
「まぁ、ノコギリも持っていますしね。とっても怖いですよ。」
「ほほほぉ!!?そうかぁ!!俺は人間から怖いと思われるのが好きなんだよなぁ。映画のシリアルキラーに憧れて、馬鹿どもを殺しまくった甲斐があった。なぜ俺がこの質問をしたと思う?この質問をした直後、お前はもっと俺を怖いと思うからなぁ。」
突然、ガグは自身の口をノコギリで切り裂き、「ふぉ!!」という奇声を発した直後、彼に黒い靄が集まり始める。黒武人に変身する気なのだろう。亜丸はそれを阻止しようとするが、客船の上にいた構成員たちが足止めする。亜丸も黒武人に変身し、構成員たちを装甲で殴り倒す。だが、
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2023/11/30 10:55
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
大福五木
神話、空想上の生き物、フクロウに興味を持つ高校生です。Twitterでは「オーク」という名前です。