道 あの道を歩くたび、君の声がよみがえる。 高校の春、 まだ制服の袖が少し長かった頃。 あの日、初めて君と並んで歩いた道。桜が頭上で揺れて、 風に混じる甘い花の匂いまで覚えてる。 私はずっと、君のことが好きだった。 でも、その気持ちを言葉にする勇気が出なかった。笑い合える今が壊れるのが怖くて、ただ隣にいる時間だけを守ろうとした。
タキシード猫
タキシード猫
👿