蛇男と馬男
「う〜、さびーねぇ。」
温めたばかりの酒を入れた、あったかい一升の徳利を抱えて、あったかい店の中から出る。外の空気は冷たく、ひんやりと冷えて、思わずぶるっと身を縮めてしまう。
「うーん、冬だなぁ。…さむっ。」
吹きつけて来た北風を受けて、隣に立つ連れが言った。
「いや、君は寒そうに全く見えないが、馬男くん。」
「いや、寒いんだよ、これでも。」
北風を受けてまた、さらにきゅっと身を縮めた俺と違って、大きな身体の背筋を堂々と伸ばし、真っ向から冷たい風を受ける連れを見る。……まぁ、確かに、僅かに肩を縮めているように見えないこともない。
「君は……体が硬いのかい、馬男くん。だから体を丸められないとか?それとも筋トレのしすぎ?」
「筋トレは関係ないし、体も柔らかいよ、蛇男。ただ昔っからこうなんだよ。」
「ふーーん、ますます馬みたいだね、君は。」
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2026/1/2 23:42
Tentomushi
初めまして。Tentomushiと申します。
学生です。よろしく。