突発的妄想劇場 第九話

突発的妄想劇場 第九話
 西暦二〇XX年…  国民数の減少による税収低下にあえぐ政府は、若年層を主とするネット動画配信者…いわゆる◯ーチューバーの納税対策に乗り出した。  彼らの活動は総じて個人的であり、その労働力が国家に還元されることは無い。  にもかかわらず極めて低予算な動画制作で夥しい収益を上げ、あまつさえ世間的には定職に着いていないことを理由に納税義務を怠り、稼いだ金はほぼ全てをネットショッピングやネットカジノで散財するなど、ネット世界のみの生活に終始している。  ネット業者はその大半が海外に拠点を置き、故に潤沢な資金は全て海外流出…と著しい悪循環をみせていた。  そこで政府は納税の対象年齢を大幅に引き下げ、さらに家の外に一歩も出ない生活を送る者には『非屋外活動税』を新設して多額の課税を迫るなどの対策を講じた。  対象者の多くは、それでも面倒な社会生活を送らずに済むならと素直に応じたが、一部は暴徒化し、各地で過激な抗議活動を繰り返した。
のりたま
のりたま
何ヶ所かの小説サイトやアプリで試し書き中。 愛用のエディターで書いた文書をコピペすると文字化けすることが多くて悲しいグッスシ。