零時珈琲店

零時珈琲店
「いらっしゃいませ。お待ちしておりました。」 扉を開けた瞬間に広がる。 深く、コクのある薫り。紛れも無い珈琲の薫り。私は珈琲が好きだった。でも、あの日以来、口にすることが出来なくなった。あんなに好きだったのに、それでも薫りは好きだった。それなのに、口にしようとすると手が止まって…。 私が歌が上手く歌えなくなり始めた頃、リラックスのために珈琲を飲んだら、急に意識が朦朧とし突然倒れた。 目が覚めたら、身に覚えのない天井が視界いっぱいに映った。何も無いスクリーン。 怖くて仕方なかった。何が起きたか分からなかった。それ以来、珈琲を飲むのが怖くて、飲みたいのに、身体が拒絶して「飲めない」
天宮可夢偉🕊🤍
天宮可夢偉🕊🤍
天宮可夢偉(あまみや かむい) 色んなの書いていこうと思います! ジャンル定まらず、色んなの書きます。 基本エッセイ 名前考えるの好き