独白(2日目)

 定期的に死にたくなる思考を殺したい。「全部自分が悪い」なんて言わないけど、なんかしらで罪悪感は感じているんだろうな。親ともめてる時も憂鬱な時も気づいたら好きな曲聴いてる。本当に僕の「精神安定剤」なんだろうなぁ。母親が僕の言うことを理解してくれないのと母目線で僕が全然言うことを聞いてくれないのは絶対的に生きている世界が違うんだろうな。生まれた世界も環境も、育った世界も環境も、学んだことも見て絶望した事実も。全部が違う。さっきあいつが言った言葉で辻褄があった。僕らが生きている世界線がちう。同じ次元に生まれて、存在していたとしても今いる場所は天と地ぐらい違う。僕が地下奥深くにいてあいつが空高くにいる。あいつには空が見えても僕には輝く空なんてどう頑張ったって見えっこない。なそれ同等で、あいつには僕の見えていく真っ暗で冷たい世界が見えない。いあいつに見える現実は僕には見えない。あいつに見える未来も僕には見えない。見る権利がない。単純に怖いからだろうなぁ。見てしまったら自分が耐えきれないんじゃないかって。また苦しいんじゃないかって、そう思うから僕の中の誰かが僕の行動を引き止める。「死にたくない」「苦しみたくない」って喚きながら。必死に。一種のデスゲームだ。そう言う環境を作り上げたのは、僕自身だが。息苦しいのは永遠と僕を付き纏うだろうな。
匿名未確認生物
匿名未確認生物
世界のどこかに生息している生き物です