第二話 森の嫌われ者(前編)

庭の木の下で母は語る。そよ風が靡く。 「ルミル…あのね、あなたの瞳は……だから…心配しないで…」 (お母さん…なんて言ってるんだろう…。聞こえないや…)急に強い風が吹き、帽子が飛ばされる。、帽子をとるために手を伸ばす。 「ルミル…友達は大切にするのよ…」帽子を手に取り振り返る。母が風と共に消えていく。 「待ってよ、母さんお願い、置いてかないで!!」視界が白くなっていく。  「…森に行きなさい…」最後母は微笑んだように見えた…        ・        ・        ・ 「ちょっと、ルミル‼︎もう放課後よ!まさかあなたずっと寝てたの!?どれだけお寝坊さんなのよ!!」
卸売生姜
卸売生姜
はじめまして。私は卸売生姜というものです。