第五話 連携
「手がリングに届く瞬間は…」
ゴール下で待っていた川内くんは、その跳躍力と長身を活かしてカウンター速攻に出た。相手も想定内だったらしく、ダンクをしようとしている。俺は並走している。相手が全員、川内くんのドリブルをブロックすることに夢中だ。そのブロックを避けている複雑な姿勢の中、俺にパスが飛んできた。体育館のライトが目に入る。眩しい。それでもなんとかボールを受け取った俺は、考えるより前に体がドリブルを始めていた。
レイアップの体制に入って放った放物線はリングから大きく外れていた。その目的は、彼だ。川内くんだ。しっかりゴール下まで運んだボールを、引き付けた後にスリーポイントラインで待っている川内くんへパスをする。お返しだ。
放物線を描いているボールは、未だ空を舞っている。笛がなった。第三クウォーター終了だ。
次回 第六話 希望
0
閲覧数: 15
文字数: 372
カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/7/12 0:17
最終編集日時: 2025/7/12 0:18
川布
中学受験期真っ只中の小6!
特に将来の夢とはありません((>_< ;)
でも、じゃんじゃんマジレスして下さい!
(ドMではありません)
主に連載をしています。
基本的には1日1話分ですが、気分がノッていると、1日3話とかもあります。毎日投稿は一応できる限り続けるつもりですので。
ちなみにフォローは遠慮なく☺️
もちろんフォロバしますよ!