第1話

第1話
「久しぶりだね、彩斗!元気にしてた??僕ね、」 目の前でペラペラと話し出したのは、間違いなく俺の記憶の中にある未来だった。少し上品な言葉遣いと、周りの女子からもかわいいと言われるようなくりっとした目、整った鼻、165cmという少し小さめの身体。ただ、記憶と異なるのは半透明であるということだけだった。 「あはは、聞いてるー?拍子抜けしてるのかなぁ?おーーーい!」 「お前、未来か?これは幻聴か?俺、もしかして働きすぎておかしくなったんじゃ…」 「だから、僕だって言ってるでしょ!未来だよ、君の友達で、恋人だった未ら」
すうら
すうら
LJK 将来の夢はこくごのせんせい。