『太陽を忘れた向日葵』
大地は冷たく、空にはもう太陽がない。
数百年前、太陽はひとの欲望に焼かれ、空から落ちて砕け散った。
残ったのは、ひかりを求めてなお首を伸ばし続ける向日葵の花々。
「どうして、まだ空を見上げるの?」
小さな少女・リアは問いかける。
花は答えない。ただ、焦げた空の方角へ、千の首を傾け続ける。
この世界には「太陽を宿す者」が生まれるという言い伝えがあった。
その者は人の心に灯をともす。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/8/26 6:58
エデン。
小さい頃からお話と詞を書くのが好きでした。
過去に書き溜めた物語や、最近書いた物語を載せていきたいと思います。
イラスト/ノーコピーライトガール様