星空を見上げる夜に
【 満点の星空を 】
「…はぁ。今日も疲れたな」
誰もいない夜の街並みに、私の独り言が溶けて消える。魔法の街灯が辺りを照らし、空にはあまり星は見えない。
すでに店仕舞いがなされた商店街を歩きながら、私は気が付けば二度目のため息をついていた。
「家帰ったら…宿題やって…ご飯食べて…」
独り言をボソボソ呟きながら、私は夜の帷に目を向けた。ほんの少しだけ見える明るい一等星が、私と同じ様に一人ぼっちで輝いている。
「…疲れたぁ…ん?」
考えるのを疲れた私は、ふと視界の左に見えた明かりに足を止めた。ほとんど真っ暗な街並みに、唯一明かりのついた場所があった。
0
閲覧数: 36
文字数: 4066
カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2023/4/18 9:33
霧咲水蓮
NL、BL、GL、ハピエンから死ネタ、メリバまで、多岐にわたって大好きな雑食です。
最近は特にGLを中心に書いています。
投稿頻度はクソ以下です。