プロローグ
「・・・」
荒れ果てた大地を、小高い丘から眺める男がいた。
「酷い有様だ」
男はぽつりと独り言を言う。その声は悲み、悔しさが滲み出ていた。
どれくらいの時間が経っただろう?その男の後ろに、音もなく、銀色の長い髪の男が現れた。
「懐かしい気配だな…エナンか?」
後ろの男に、前に立つ男が言う。
「あぁ・・・久しいな」
「最後に一緒に戦って以来か?」
エナンと呼ばれた青黒い肌の男は、ゆっくりとした足取りで歩き、彼の横に並んで立つ。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2023/12/9 12:55
古崎夢叶